図1●Jeff Kodosky氏(左)が進行中のプロジェクトを紹介(右) Tech\-On!が撮影。スクリーンはNIのデータ。
図1●Jeff Kodosky氏(左)が進行中のプロジェクトを紹介(右)
Tech-On!が撮影。スクリーンはNIのデータ。
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図2●巨大タッチ・スクリーン付きディスプレイでデモ ステージ左のNIのスタッフ(矢印の先)が巨大タッチ・スクリーン付きディスプレイ(同スタッフの正面にある)で,LabVIEWの将来版を操作している。操作の様子はステージ左後方のディスプレイを見ると,分かりやすい。ステージ右のスクリーンの左半分は,タッチ・スクリーン付きディスプレイの画面をビデオ・カメラで撮影して映している。右半分はLabVIEWの画面を直接表示している。Tech\-On!が撮影。スクリーン上はNIのデータ。
図2●巨大タッチ・スクリーン付きディスプレイでデモ
ステージ左のNIのスタッフ(矢印の先)が巨大タッチ・スクリーン付きディスプレイ(同スタッフの正面にある)で,LabVIEWの将来版を操作している。操作の様子はステージ左後方のディスプレイを見ると,分かりやすい。ステージ右のスクリーンの左半分は,タッチ・スクリーン付きディスプレイの画面をビデオ・カメラで撮影して映している。右半分はLabVIEWの画面を直接表示している。Tech-On!が撮影。スクリーン上はNIのデータ。
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 米National Instruments Corp.のプライベート・イベント「NIWeek」では,LabVIEWの新機能が発表されると共に,今後搭載予定で現在開発中の機能やLabVIEWの新たな姿が紹介される。2011年8月2日~4日に開催されたNIWeek 2001では,2日目(8月3日)の基調講演IIで同社のJeff Kodosky氏(Cofounder, Business and Technology Fellow)が登壇し,将来のLabVIEWに向けて進行中のプロジェクトを紹介した。

 Kodosky氏はLabVIEWの開発者で,President, CEO, and CoFounderのJames J. Truchard氏と共に,NIの大黒柱と言える。そのKodosky氏が挙げた,将来のLabVIEWに向けた進行中の四つのプロジェクトは(図1),(1)LabVIEWのコンパイラの高速化と高位合成技術のFPGA設計への活用。(2)RF領域設計の強化(Tech-On!関連記事1)やDSPなどの新技術の活用。(3)Webベースのユーザ・インタフェース開発機能の搭載。(4)マルチタッチ・スクリーンやモバイル機器へのLabVIEWの移植,である。

 このうち,(4)については,ステージ上でデモンストレーションがあった。NIのスタッフが巨大なタッチ・パネル付きディスプレイを使って,将来版のLabVIEWを操作して見せた(図2)。未だにスマートフォンでの文字入力が上手くできない筆者からすると,「必要な機能なのか?」とも思ったが,今回のNIWeekのインタビューではNIのスタッフがiPadを使ってプレゼンテーションすることが多く,若い世代のユーザーは難なく使いこなすようになるのだろうと思い直した。