ルネサス エレクトロニクスは2011年8月2日に報道機関向け記者会見を開催し、東日本大震災を受けて新たに策定した中期事業計画を発表した。今後は新興国市場の開拓を進めるとともに、社会インフラ・産業分野やクラウド・コンピューティング分野に注力し、「製品のライフサイクルが短い民生機器向け事業は集約や撤退を進める」(同社 代表取締役社長の赤尾泰氏)という。引き続きマイコンを中核事業に据え、アナログ半導体およびパワー半導体ではマイコンと併せての販売に力を入れる。SoCについては従来以上に大胆な取捨選択を進めるという。2011年度は震災の影響などで280億円の営業赤字を見込むが、これらの施策により「2012年度には黒字化し、2013~2014年度には10%を超える営業利益率を達成できる体制を築いていく」(同氏)とする。
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