東芝は、同社四日市工場（三重県四日市市）にNANDフラッシュ・メモリの新製造棟「Fab5」を竣工し、稼動を開始した。24nm世代以降の最先端のNANDフラッシュ・メモリや、同社が“ポストNANDメモリ”と位置付ける3次元NANDフラッシュ・メモリの中核工場とする。2011年7月に24nm世代品の量産を始めており、同年8月から製品出荷を始める。製造設備への投資は、NANDフラッシュ・メモリ事業のパートナー企業である米SanDisk社と共同で行う。出資比率は東芝が50.1％、SanDisk社が49.9％とする。Fab5は、「Fab3」と「Fab4」に続く四日市工場の3番目の300mmウエハー対応ラインで、2010年7月に着工した。今回稼動させたのは、Fab5全体の1/2を占める「第1期」のクリーン・ルーム。このうちの約半分（Fab5全体の1/4）のクリーン・ルームに一部の装置を搬入し、量産を始めた。今後、市場動向に応じて追加投資を行い、能力を拡充していくという。第2期のクリーン・ルームの着工は2013年度、稼動は2013年度末～2014年度を予定しているもよう。
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