図1 開発中の液晶テレビとBDレコーダーのモックアップ
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図2 開発中のecoチップ
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図3 技術の概要
図3 技術の概要
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図4 スマートフォンとタブレット端末に、AndroidアプリであるRZ節電リモを表示したところ
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 東芝は2011年6月15日に開催した新製品発表会で、待機時の消費電力がほぼ0Wとなる液晶テレビとBlu-ray Discレコーダーを開発中であることを明らかにした。2011年度中の製品化を計画する。

 開発中の製品は、「ecoチップ」と呼ぶ半導体のみをキャパシタに充電した電力で駆動させることで、待機電力をほぼ0Wとするもの。AC電源と本体内部の電源回路の間に機械式リレーを搭載し、ecoチップがそのオン/オフ制御を担う。待機時には、機械式リレーをオフにしてACプラグを抜いた時と同じ状態を実現する。一方、待機時にリモコンの電波を受信した際には、ecoチップが機械式リレーをオンにして電源回路への電力供給を再開する仕組みだ。ecoチップの消費電力は、150μWを目標に開発を進めているという。

 約12時間待機時間が続くと、キャパシタを充電するためにecoチップが機械式リレーをオンにして電源回路が動作する。充電時間は約5分であり、消費電力は0.13Wという。

節電用Androidアプリも開発

 東芝では、液晶テレビ「REGZA」の節電に向けたAndroidアプリ「RZ節電リモ」も開発した。Android採用のスマートフォンやタブレット端末に、Yahoo! JAPANが提供する「電気予報」と「電力使用状況メーター」の情報を活用し、電力の使用状況に応じた節電モードを自動または手動で設定できるもの。

 2011年7月中旬からAndroidマーケットで無料配布する予定であり、東芝製を含めたすべてのAndroid端末で使用できる。対応するのは、REGZAの「ZG2」「Z2」「ZP2」シリーズ。今後発売されるモデルも対応する予定という。