ソーラーサイネージ
ソーラーサイネージ
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ソーラーサイネージの背面から、蓄電池の様子が分かるようにしてある。
ソーラーサイネージの背面から、蓄電池の様子が分かるようにしてある。
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システムの概要
システムの概要
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蓄電サイネージ。太陽電池はないが、夜、蓄電池に貯めた電力を昼間のピーク時に利用する。
蓄電サイネージ。太陽電池はないが、夜、蓄電池に貯めた電力を昼間のピーク時に利用する。
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蓄電サイネージのシステムの概要
蓄電サイネージのシステムの概要
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 パナソニックの子会社Panasonic Digital Communications(PDC)は、太陽電池と蓄電池で、デジタルサイネージの電力を賄う「ソーラーサイネージ」と、蓄電池で電力のピークカットができる「蓄電サイネージ」を開発し、参考出展した。今回のInteropは、デジタルサイネージが展示の柱の一つだが、街中のサイネージは東日本大震災後の電力不足で、消されているものも少なくない。電源を太陽電池や蓄電池にすれば、後ろ指を差されることはないというわけだ。

 具体的には、ソーラーサイネージは、47型のディスプレイの上に太陽電池パネル4枚、そしてディスプレイの下の筐体内に蓄電池を格納したシステムから成る。

 太陽電池と蓄電池はすべてパナソニック・グループの製品。「輝度1000cd/m2のディスプレイに加えてその制御用回路、通信用インタフェースの駆動なども必要になることから、消費電力は500Wになる。その電源として約200Wの太陽電池パネルが4枚必要だった」(PDC)。余剰の300Wの電力は蓄電池に蓄えて夜間に利用する。

 ただし、これではあまりにシステムが巨大で重くなってしまうため、ディスプレイに電子ペーパー技術などを利用し、太陽電池パネルを減らすことも検討しているという。

 一方、蓄電サイネージは、太陽電池はなく、基本的には系統電力で稼働させる。ただし、夜間に蓄電池に電力を貯めておき、昼間の電力ピーク時にそれを利用するという。