図1 開場を待つ人々
 図1 開場を待つ人々
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 覚悟はしていたが,まさか4時間もかかってしまうとは――。任天堂が発表した据置型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」を同社ブース内で試遊するまでに要した時間である。

 任天堂は2011年6月7日(現地時間)午前の講演で,同社の据置型ゲーム機「Wii」の後継機であるWii Uを発表。任天堂の記者発表会の終了後、E3会場に直行し、開場を待つ列に並ぶ。開場1時間以上前とあって,入場待ちの列のほぼ最前に陣取ることができた。あとは開場を待つのみ。

 会場まであと,30分,15分,5分・・・。ついに開場時間の5分前になった。これまで座って待っていた列の人々のほとんどが立ち上がり,開場に向けた準備を進める(図1)。

 そして12時。開場とともに任天堂ブース内のWii U試遊コーナーに直行した。ところが、ブース前には既に大行列ができあがっていた。任天堂ブースをはみだし,ブース周辺に長い列ができている。おそらく,12時のE3開場前に入場できる「出展者」の人々が、既に数多く並んでいたためのようだ。(あたかも,コミック・マーケット(コミケ)で有名作家の同人誌を購入しようと入場したところ,開場前に入場できるコミケの出展者で既に大行列ができているのに似ている。非常に熱心なファンがいる業界はどれも似たようなものなのか?)

 「この列の長さなら待ち時間は2時間少々かな…」。記者はこれまで、ゲーム機の購入や試遊のため、様々な行列を経験してきた。この経験から、おおまかな時間を推定したのだ。例えば昨年のE3でも,初お披露目の3DSを試遊するまでに、2時間ほど行列に並んだ。

 そして並んでから約2時間,ようやく任天堂ブース内に足を踏み入れる。まもなくWii Uを楽しめる。ブース入り口にいた説明員の方にあとどのくらいで試遊できるのか聞いてみると,
「1時間から2時間後くらいかしら」
と笑顔で回答が。
えっ,まじっすか?
 
 確かにブース内にも長い列ができている。この話が本当なら,合計4時間も並ばなくてはならない。つまり1日のほとんどをWii Uのために費やすことになる。しかし,ブース内に入ったことで,楽しそうにWii Uを遊ぶ参加者の姿が見えてしまい,ここで列を離れるのはなんとも悔しい(図2)。むしろ期待感が高まり,あと2時間待ってでもWii Uに触ろうという気持ちがむくむくと湧き上がってきた。

 さらに待つこと約2時間。Wii Uの試遊コーナーの入り口まで列が進んだ。あと少し。試遊コーナーが楽園に見える。と,その前に,Wii Uのコントローラを持ったお姉さんが登場。コーナーへの入場前にコントローラを触ることができた。すかさず写真を激写(図3,4)。ついでにお姉さんも激写(図5)。そうこうしているうちにいよいよ順番が。はやる気持ちを抑え,試遊コーナーに突入した。
――続く――

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図2 写真右側にあるのが,Wii Uの体験コーナー
図2 写真右側にあるのが,Wii Uの体験コーナー
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図3 Wii Uのコントローラの正面
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図4 Wii Uのコントローラの裏面
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図5 コントローラを紹介してくれたブースの担当者
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