展示した介護業務支援システム
展示した介護業務支援システム
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展示した生体情報測定システム。腕時計型のセンサと、センサの情報を集約する「コーチユニット」(中央)。
展示した生体情報測定システム。腕時計型のセンサと、センサの情報を集約する「コーチユニット」(中央)。
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 アドは、2011年6月2~4日にパシフィコ横浜で開催された「第86回日本医療機器学会」併設の展示会「メディカルショー ジャパン&ビジネスエキスポ2011」において、スマートフォンを利用した介護業務支援システムを展示した。これまで紙などに手書きで管理したり、パソコンを利用して管理したりしてきた介護記録を、スマートフォンを活用して実現できるようにした。特に、訪問介護などのケースでの活用を見込む。

 まずは、米Apple社のスマートフォン「iPhone」に向けたiアプリを用意する。既に、「訪問介護も手掛ける横浜(神奈川県)の介護施設での試験導入が決まっている」(アド 取締役 郡山R&Dセンター長の添田和真氏)という。この事例を踏まえ、システムの改良を重ねていく考えである。

 アドの添田氏は、「スマートフォンを利用した介護支援ツールは、これまでほとんど存在しなかった」と語る。こうしたツールを利用することで、単に介護従事者などの業務効率が改善するだけでなく、記入漏れや記入ミスを防ぐことができると同氏は見る。

 アドはこの他、3軸加速度センサを搭載した生体情報測定システムを展示した。まずは、腕や膝などに装着して動きをモニタリングすることで、より効果的なスポーツ・トレーニングに応用することを想定する。既に、福島大学 陸上部に納入し、共同で検証を進めているという。今後は、リハビリ支援など医療分野への応用も進めていく考えだという。