オランダRoyal Philips Electronics社は、新しい白色発光の有機EL照明用パネル「Lumiblade PLUS」を、コニカミノルタと開発し、2011年4月12~17日にイタリア・ミラノで開催された照明の展示会「euro luce 2011」にPhilips社が出展した。

 同パネルは、コニカミノルタが材料を開発し、それをPhilips社に生産委託したもの。Philips社は既に、オンラインで発売した(同社の販売サイト)。価格はパネル1枚120ユーロ(約1万4000円)だが、パネル100枚が注文可能な最低枚数となっている。

 一方、コニカミノルタも要望に応じて独自に販売を予定している。ただし、「出荷は2011年秋ごろになる」(コニカミノルタ)という。

 パネルの発光効率は45lm/Wで、白色有機EL照明パネルの量産製品としては世界最高水準である。Philips社の既存の製品「Lumiblade」の同12lm/Wから4倍弱に引き上げた。発光材料すべてに、りん光発光の材料を用いて実現した。

 パネルの寸法は70mm角、厚みは1.8mmである。開口部の寸法は、60.5mm × 61.4mm。電圧3.6Vの場合に、電流は71.5mA。輝度は1000cd/m2で、発光寿命は1万時間。色温度は2800K、色座標は(0.45、0.41)である。