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 経営分析・特許分析などを手がけるパテント・リザルトは、GaN系パワー半導体素子(以下、GaN系パワー素子)の研究開発に取り組む企業に関する調査結果を発表した(発表資料)。GaN系パワー素子の関連特許を集計して得られた、2011年1月末時点の「パテントスコア」と呼ぶデータに基づいて、特許の「質」と「量」から総合的に評価したという。その結果、「総合力ランキング」では、1位が米Cree社、2位が古河電気工業、3位がパナソニック、4位が住友電気工業、5位が米International Rectifier社になったとする。このうち上位3社は、他社よりも突出した結果となった。

 パテント・リザルトのパテントスコアとは、特許として出願された技術の「注目度」を指標化したもの。パテントスコアの数値が高い特許は、市場の注目度が高い特許となる。一方、パテントスコアの数値が低い特許は、関心の低い特許である。今回は、「分析母集団」における平均点以上のパテントスコアを企業ごとに集計したという。これは、パテントスコアが低くても件数が多いことによって総合力が上がってしまうことを防ぐためとする。