ヒロセ電機は,同社グループにおける,巨大地震による2011年3月17日午前8時時点での影響について発表した(PDF形式の発表資料)。概要は以下の通り。なお,グループの全従業員への人的被害は無いという。

1.東北ヒロセ電機(岩手県宮古市)。生産品目は多極コネクタ。建物や製造設備などに大きな被害はなし。電気や通信,物流などのインフラが確保でき次第,生産を再開できる見込み。

2.郡山ヒロセ電機(福島県郡山市)。生産品目は多極コネクタ。建物や製造設備などに損傷はあったが,ほぼ復旧済みとする。電気や通信は復旧しており,徐々に生産を再開している。

3.一関ヒロセ電機(岩手県一関市)。生産品目は多極コネクタや同軸コネクタなど。建物や製造設備などに損傷はあるが,軽微であり,現在修復中とする。電気や通信は復旧しており,徐々に生産を再開できる見込み。

 東北地方にある,ヒロセ電機グループの協力会社に関しては,約70社のうち2社が工場全壊,1社が原発事故の影響で操業停止中とする。これらへの対応については,ヒロセ電機グループの海外工場などでの代替生産の検討を進めているという。