ホンダは、2011年3月14日午前中時点で、国内の4つの事業所が生産と輸送を停止している。(1)エンジンや変速機の部品を造る栃木製作所(栃木県真岡市)、(2)「レジェンド」「アコード」などを組み立てる埼玉製作所(埼玉県狭山市)の狭山工場と小川工場、(3)自動変速機や船外機を生産する浜松製作所(静岡県浜松市)、(4)「フィットハイブリッド」「CR-Z」などを組み立てる鈴鹿製作所(三重県鈴鹿市)、である。

 栃木県では研究所を含む全事業所について社員の出勤を停止した。2輪車を生産する熊本製作所(熊本県・大津町)は稼働予定だが、部品の納入状況などに関して確認中だという。

 死傷者については、本田技術研究所四輪R&Dセンター栃木(栃木県・芳賀町)で食堂の壁が崩れて1人が死亡。その他、栃木県の複数の関連施設で、壁や天井の一部の崩落などで30人以上の負傷が出ている。

 生産再開については未定という。