OKIがテレビの外付け周辺機器として開発した「映像センサー」
OKIがテレビの外付け周辺機器として開発した「映像センサー」
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OKIが2009年10月の展示会「CEATEC」に出展した,Signage Eyeのデモ。カメラの前を通過する人の年齢層などが顔の上にリアルタイムに表示される。(写真は本誌側で加工してあります)
OKIが2009年10月の展示会「CEATEC」に出展した,Signage Eyeのデモ。カメラの前を通過する人の年齢層などが顔の上にリアルタイムに表示される。(写真は本誌側で加工してあります)
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 OKIは,外付けの「映像センサー」を利用して,テレビの前にいる人の年齢や性別を認識するシステムを開発した。テレビを見る人の年齢や性別に応じたテレビCMなどを流すといった利用法を想定する。ただし,現時点で実装したのは,節電を目的として,テレビの前に人がいるかどうかを識別してテレビをオン/オフする機能などである。

 この技術は,総務省が進めている「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」「環境負荷軽減型地域ICTシステム基盤確立事業」の実証実験の成果として,NTT武蔵野研究開発センタで報道陣向けに公開したもの。実証実験には,OKIやNTTのほかに,NEC,富士通,三菱電機の計5社が参加している。

 映像センサーは,OKIが開発した人の顔の映像から年齢や性別をリアルタイムに認識する映像認識ソフトウエア「Signage Eye」を実装した機器と市販の小型カメラから成る。Signage Eyeは,OKIがデジタル・サイネージ(電子広告)を用いたマーケティング向けに開発したもので,既にコンビニエンス・ストアのデジタル・サイネージで使われている例があるとする。具体的には,ディスプレイの前に立つ人の年齢や性別を時間と共に記録し,適切な広告映像を選択するマーケティングに用いられているという。