図1 GREE Ad Programの概要
図1 GREE Ad Programの概要
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図2 スマートフォンでの集客強化策
図2 スマートフォンでの集客強化策
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図3 GREEマーケットの概要
図3 GREEマーケットの概要
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図4 海外展開について
図4 海外展開について
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 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」を運営するグリーは,2011年2月24日に東京都内で発表会「GREE Platform Forum 2011」を開催し,同社の事業強化策などを明らかにした。今後は事業のグローバル化を進めて,2010年12月末時点で2383万人の会員数を,「早期に1億人にする」(同社 執行役員 マーケティング事業本部 本部長の小竹 讃久氏)と意気込む。発表会では,事業拡大に向けた具体策を説明した。アプリケーション(以下,アプリ)の開発者に向けた収益・集客支援策,スマートフォンでの集客強化,そして海外展開である。

 グリーは,外部開発者が「GREE」上でのアプリの提供を可能にする「GREE Platform」を展開している。収益・集客支援策は,主にこの外部開発者を対象にしたものである。この支援策として2011年3月から開始するのが,広告配信サービス「GREE Ad Program」である(発表資料1)。

 開発者が配信サービスに広告を出稿することで,効果的な集客を狙えるとする。今後は,この広告枠を拡大し,より広い範囲のネットワークへ広告を出稿できるようになるという。

 一方,開発者がアプリ内に広告枠を設置することで,広告課金を得られるようになる。例えば,アプリ画面の上側などに広告を表示する(図1)。

 このほか,収益・集客支援策として,定量分析体制を強化する。登録日からN日経過した際の継続利用率や,男女・年代別の会員数,アイテム別の消費量や消費額などの数値を新たに提供する予定だ。

GREEアプリをプリインストール


 発表会に登壇したグリー 代表取締役社長の田中良和氏は,「今後,パソコンよりもスマートフォンの台数が上回る」とし,スマートフォン対応への重要性を強調した。

 スマートフォンでの集客強化では,GREEアプリの端末のプリインストール,アプリ数の増加,テレビCMの放映などを行う(図2)。例えば,Android搭載端末向け新サービス「GREEマーケット(仮称)」を2011年夏から開始する(発表資料2)。KDDIが2011年夏以降に発売するAndroid搭載スマートフォンのホーム画面に,GREEマーケットの対応アプリをプリインストールする予定である(図3)。あるいは,Androidマーケットまたは「au one マーケット」からGREEマーケット対応アプリをダウンロードすることで利用できる。

 GREEマーケットは,Android搭載スマートフォン向けの「au one GREE」,および「GREE」のすべてのソーシャル・アプリから,好みのアプリケーションを検索しやすくするサービス。検索機能のほか,カテゴリの分類,ランキング,「オススメ」などの機能を備える。将来的には,友人がアプリケーションを利用し始めたことを知らせる機能などを導入し,好みのアプリを探しやすくしたいとする。 

 また,GREEマーケットで探し出したアプリを,Androidマーケットや「au one マーケット」でシームレスにダウンロードできるようにするという。

6月までに海外版GREEを開始