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 韓国Samsung Electronics Co., Ltd.と米IBM Corp.は米国時間の2011年2月8日(韓国時間では2月9日)に,両社が保有する特許を相互利用できるようにする,特許のクロスライセンス契約を結んだと発表した(Samsungの韓国語のニュース・リリースIBMの英文ニュース・リリース)。Samsung社とIBM社によると,両社は過去数十年間,半導体,通信,ディスプレイ,ソフトウエアなど広範囲にわたり強力な特許ポートフォリオを構築しており,2010年は米国内の特許登録数の1位と2位を両社が占めたという。

 Samsung社によると,2010年に米国PTO(United States Patent and Trademark Office)に登録されたSamsung社の特許は4551件,IBM社の特許は5896件である。両社の特許登録数を合わせると1万件を超える。

 ニュース・リリースにおけるSamsung社Executive Vice President and Head of the IP CenterのSeungho Ahn氏のコメントは以下の通り。「今回の契約によって,両社は技術革新を加速させ,事業を成長させることができるようになる。顧客のニーズを反映した製品やサービスを,より一層効率的に提供できるようになる」。

 また,IBM社vice president, Patents, Software & Services IP LicensingのKen King氏のコメントは以下の通り。「特許と革新は,IBMの高付加価値事業戦略にとって重要な要素である。今回のクロスライセンス契約は,IBMのグローバルな競争力を高め,研究開発投資にさらに拍車をかけるきっかけになるだろう」。