三洋電機は,2010年4~12月期の連結決算を発表した(発表資料)。売上高は前年同期比3.1%減少の1兆1493億円となった。Liイオン2次電池やデジタル・カメラなどの価格下落が影響した。営業利益は,キャパシタや光ディスク向けピックアップなどの電子デバイス部門が好調なことから,前年同期比14.0%増の310億円だった。

 製品別の売上高では,太陽電池が国内向けを中心に好調で前年同期比13.1%増の832億円だった。一方,2次電池は韓国メーカーなどの低価格攻勢の影響により価格下落が進み同8.1%減の1931億円,デジタル・カメラも価格下落や競争激化により同19.6%減の941億円だった。

 2011年3月期の連結業績予想は据え置き,売上高が前年同期比2.8%増の1兆6000億円,営業利益が同0.9%減の400億円である。