タッチ・パネル産業のサプライ・チェーン(原材料の調達から最終需要者に至るまでのビジネスの流れ)が複雑化している。以前は,ガラス/フィルム基板,ITO膜付き基板,タッチ・センサ基板(タッチ・パネル用に電極パターンの加工を施した基板),コントローラIC,タッチ・パネル・モジュール(タッチ・センサにコントローラICを実装したもの)といった領域ごとに分業されており,ビジネスの流れはシンプルだった。ところが,各領域のメーカーがより高い付加価値を得ようとして前後の領域まで事業を拡大し始めたことで,サプライ・チェーンは複雑化してきている。このような動きは今後も続き,産業構造はますます複雑化する可能性が高い。こうしたタッチ・パネルのサプライ・チェーンの現状と今後について,米DisplaySearch社が「第20回ディスプレイサーチフォーラム」(2011年1月26~27日)で解説した。
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