変換アダプター。ホシデンなどが試作している。
変換アダプター。ホシデンなどが試作している。
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 米Silicon Image, Inc.は,同社や大手携帯電話機メーカーなどが「Promoter」として規格策定などを主導する,携帯機器向けデジタル・インタフェース規格「MHL」に関する動作実演を披露した。MHLは2010年6月に1.0版として仕様が策定されたもの。これに加え,2010年12月にCTS(compliance test specification)が策定されたことで,携帯機器製品への搭載に向けた機運が一気に高まったという。このため,「MHL対応製品はまもなく登場する」(同社説明員)とみる。

 その一例として展示しているのが,MHL対応のデータ信号をHDMI対応信号に変換するブリッジICを搭載した,変換アダプターである。これまで同種の変換アダプターをSilicon Image社は展示してきたが,今回は作製した企業名のロゴが刻印されている。それだけに実用化が順調に近づいているといえそうだ。

 MHLのPromoterとして,韓国Samsung Electronics社やフィンランドNokia社,ソニー,東芝が名を連ねるので,こうしたPromoter企業から最初の対応携帯機器製品が発表される可能性が高い。例えば,MHL対応の対応携帯電話機であれば,2011年2月に開催される携帯電話機関連の世界最大の展示会「MWC 2011」で披露される可能性がある。