ServersMan@SDの試作品。最終デザインは変更される可能性がある。写真:フリービット
ServersMan@SDの試作品。最終デザインは変更される可能性がある。写真:フリービット
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 フリービットと中国aigo Digital Technology Co.,Ltd.(愛国者),および両社の合弁会社であるSmart Cloud社は,無線LAN機能とプロセサを含むWebサーバ機能をSDカード1枚の中に実装した「ServersMan@SD」を開発した。SDカード・スロットを備えたあらゆる機器をLANやインターネット上のWebサーバやクライアントにすることができるという。フリービットは,このServersMan@SDの試作品を,2011年1月6日に開幕する「2011 International CES」のaigo/Smart Cloudブースで参考出展するという。

 ServersMan@SDは,SDカードの中に,無線LANの通信モジュール,メモリ,プロセサなどを実装したもの。フリービットが開発した,Webサーバ/ストレージ・サーバなどの機能を持つソフトウエア「ServersMan」を搭載しており,SDカード内のプロセサだけで動作するという。このため,マイコンなどで動作するデジタルカメラや体重計などでも,SDカード対応でさえあれば,このServersMan@SDを装着するだけで,そのカメラや体重計をネットワーク家電に変えられる。

 動作するプロトコルは,IPv4とIPv6。その機器がLAN内にあるかどうかを自動認識し,最適な通信経路を選ぶ「クラウドスイッチ機能」も備えている。

 一方で,電源については外部給電が必須だという。電池だけで利用する機器では,電池の消耗が激しく,短時間の利用しかできない可能性がある。