ATRIX 4Gをドックに装着し,デスクトップ端末として使用しているところ。デスクトップ画面の左のウインドウにスマートフォンの画面が表示されている
ATRIX 4Gをドックに装着し,デスクトップ端末として使用しているところ。デスクトップ画面の左のウインドウにスマートフォンの画面が表示されている
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ATRIX 4Gをクラムシェル型のドックに装着し,ノート端末として使用しているところ
ATRIX 4Gをクラムシェル型のドックに装着し,ノート端末として使用しているところ
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LTEに対応したDROID BIONIC。スライド式のフルキーボードを備える
LTEに対応したDROID BIONIC。スライド式のフルキーボードを備える
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Android 3.0を搭載したタブレット端末であるXOOM
Android 3.0を搭載したタブレット端末であるXOOM
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XOOMの背面
XOOMの背面
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 米Motorola Mobility, Inc.は米国時間2011年1月5日,「2011 International CES」開催に先立って行われた報道機関向け説明会において,Androidを搭載した3機種のスマートフォンと1機種のタブレット端末を発表した。スマートフォンは,ドックに接続することでデスクトップ・パソコンやノート・パソコンに変身する「ATRIX 4G」,LTEに対応した「DROID BIONIC」,T-Mobile向けの「CLIQ 2」である。タブレット端末は,Android 3.0を搭載した「XOOM」だ。

 ATRIX 4GはAT&T向けのスマートフォンで,2011年第1四半期に米国で発売される。各CPUコアが1GHzで動作するデュアルコア・プロセサ,1GバイトのRAM,16Gバイトのフラッシュ・メモリ,フロント/リア・カメラ,指紋リーダーをなど内蔵する。Androidのバージョンは2.2である。

 HDMI端子やUSB端子を備えたドックが用意されており,ドックにHDMI対応の外部ディスプレイ(テレビ)とマウス,キーボードを接続することで,デスクトップ端末として利用できる。外部ディスプレイにはスマートフォンの画面がそのまま表示されるのではなく,大画面を想定したオリジナルのデスクトップ画面が表示される。マルチウインドウに対応しており,スマートフォンの画面は一つのウインドウとして表示される。

 デスクトップ画面では,ブラウザーとして「Firefox 3.6」が動作する。Firefoxで表示したWebページとスマートフォンとの連携もできる。例えば,デスクトップ端末として表示したWebページに記載された電話番号をクリックすることで,Androidの電話機能から電話をかけることができる。

 また,写真や音楽,動画の再生に適したオリジナルの全画面インタフェースも利用できる。このインタフェースでの操作に特化した単体のリモコンも用意する。

 薄型ノート・パソコンに似たクラムシェル型のドックも用意されており,後部にある折りたたみ式のコネクタ部にATRIX 4Gを装着することで,ノート端末として利用できる。11.6型の液晶画面,フルキーボード,ステレオ・スピーカー,8時間駆動が可能な2次電池を搭載。重量は1kg強(2.4ポンド)である。表示されるのは,デスクトップ端末として使用する際と同じデスクトップ画面だ。

 DROID BIONICは,Verizon Wireless向けのLTE対応スマートフォンで,2011年第2四半期の初めに米国で発売される。各CPUコアが1GHzで動作するデュアルコア・プロセサ,512MバイトのRAM,4.3型液晶パネル,フロント/リア・カメラなどを内蔵する。スライド式のフルキーボードを備える。

スマートフォンとは異なるUI

 XOOMは,Verizon Wireless向けのタブレット端末。タブレット端末に特化したAndroidであるAndroid 3.0(開発コード名Honeycomb)を搭載しており,スマートフォンとは異なる,タブレット端末に最適化されたユーザー・インタフェースを備える。2011年第1四半期に3G/Wi-Fiモデルとして発売され,同年2四半期にLTEに対応する予定。

 10.1型液晶パネル,各CPUコアが1GHzで動作するデュアルコア・プロセサを搭載。前面にはビデオ・チャット用の200万画素カメラ,背面には720pのHD動画撮影が可能な500万画素カメラを備える。HDMI端子を備えており,外部ディスプレイにHD動画を出力することもできる。