米BlueStacks Systems Inc.は2010年12月1日,Android向けアプリケーション・ソフトウエア(以下,アプリ)をWindows上で動作させるためのソフトウエア「BlueStacks for Windows」を発表した。パシフィコ横浜で開催されている組み込みソフトウエア開発の技術展「Embedded Technology 2010」では,国内の販売代理店になる予定の東京エレクトロン デバイスのブースで,世界初のデモが展示されている。東京エレクトロン デバイスは,このソフトウエアを日本で2011年第1四半期に発売予定。パソコン・メーカーに向けて売り込んでいくという。
従来のAndroid向けアプリがそのまま動作するのが特徴。オープンソースの仮想化ソフトウエア「VirtualBox」を改造し,Windows上に仮想的なAndroid端末を実現している。動作しているAndroidのバージョンは2.2。Androidにも手を加えているという。
現在のバージョンはマルチタッチに対応していない。2010年12月中旬に予定している次期β版で,マルチタッチ,Windowsとのデータ共有,SDメモリーカード,内蔵カメラに対応する予定。USB接続のカメラにも対応予定だとする。
対応OSは,Windows 7/Embedded Standard 7/Vista/XP。動作周波数1.6GHz以上のx86プロセサ,1Gバイト以上のメモリ,250Gバイト以上の空きディスク容量,1024×600画素以上のディスプレイを持つパソコンで動作する。
この製品をパソコンにプリインストールするメーカーには,メーカー独自のユーザー・インタフェース(UI)を作成するためのSDKも提供する。なお,BlueStacks社では現在,Android上でWindowsを動作させるソフトウエアの開発も進めているという。