図1 ASEAN地域に密着したモデルとして市場投入する「Power TV(パワーテレビ)」
図1 ASEAN地域に密着したモデルとして市場投入する「Power TV(パワーテレビ)」
[画像のクリックで拡大表示]
図2 高付加価値モデルである「55ZL800」
図2 高付加価値モデルである「55ZL800」
[画像のクリックで拡大表示]
図3 Jacob Jensen氏デザインの「WL700」
図3 Jacob Jensen氏デザインの「WL700」
[画像のクリックで拡大表示]

 東芝は2010年11月29日,ASEAN地域に向けた液晶テレビを新製品を発表した(ニュースリリース)。インドネシアとマレーシア,フィリピン,シンガポール,タイ,ベトナムの6カ国で販売する。2011年度に,ASEAN地域でのシェア20%を目指すとする。同社は2010年4月に,ASEAN市場での販売網や製品ラインアップの強化を目指し,シンガポールに「アジアヘッドクオーター」を設立していた。

 ASEAN市場向けに投入するのは,地域密着型モデル1シリーズと高付加価値モデル2シリーズである。電波の受信感度が弱いASEAN地域に密着したモデルとして,「Power TV(パワーテレビ)」シリーズ7機種を製品化した。テレビ放送用帯域の高周波の電気信号を増幅させる機器である「RFブースター」を内蔵する。上位モデルの「PC1」は,画面寸法は32型と24型であり,LEDバックライトを搭載。バッテリーを内蔵しており,停電時にもバッテリーからの電源供給で最大2時間の視聴が可能とする。このほか,LEDバックライトを搭載した標準モデルである「PS1」(40型,32型,24型)や,低価格モデルである「PB1」(32型と24型)を用意する。

 高付加価値モデルとして,3D映像の視聴に対応した液晶テレビ「55ZL800」と「WL700」シリーズを製品化した。55ZL800は,最上位モデルとして55型のみを用意する。国内の最上位モデルである液晶テレビ「CELL REGZA」のコンセプトを受け継いだモデルとなる。欧州向けの最上位モデルへに搭載予定の画像処理LSI「CEVO ENGINE」を用いる(Tech-On!の関連記事)。通常の2D映像を3D映像に変換する「2D-3D変換」や,LEDバックライトの発光制御などの機能を盛り込んだ。

 WL700は,デザイナーであるJacob Jensen氏とのコラボレーションしたもの。画面寸法は55型と46型の2機種。厚さが29mmと,デザイン性を高めたモデルである。