小型のSTB。裏面にはHDMIや光出力などを配置
小型のSTB。裏面にはHDMIや光出力などを配置
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ホーム画面にはTwitterなどでの動画のお薦めが表示される
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 米国で2010年1月に公開後,既に130万のダウンロード実績がある人気のメディア・センター・ソフトウエア「Boxee」を搭載した小型のセットトップ・ボックス(STB)「Boxee Box」が同11月に発売される。販売するのは台湾D-Link社で,価格は199米ドル。2011年以降には,D-Link社以外の企業からも同様の製品が発売されるという。

 Boxee Boxは,有料・無料に関わらずインターネット上の動画配信サービスなどをテレビで簡単に使えるようにするもの。YouTube,MLB.tv,Netflix,Pandrora,Flickrなどに対応する。テレビとはHDMI経由で接続する。1080pのHD動画に対応しており,無線LAN機能も備える。

 Boxee Boxのホーム画面には,同社がプロモーションするWebサービスの情報のほかに,Twitterに登録した友人のお薦め動画などが表示される。そこにあるリンクをクリックすれば,即座に動画が再生される。

 Boxee社CEOのAvner Ronen氏はこう言う。「我々の開発コンセプトはGoogle TVに似ているが,見たい番組を探すのにGoogle TVが検索という手段をとったのに対し,我々はソーシャル的なアプローチをより活用する」(同氏)としている。

 Boxee BoxはGoogle TVと同様,プロセサに米Intel Corp.のSoC「CE4100」を搭載する。主記憶の容量は1Gバイトである。「フルHD,3D,Flash 10.1,そして今後の拡張を考慮すると,これだけの処理能力があるプロセサが必要だった」(Ronen氏)としている。