図1 2011年中に投入する予定の4本。「Carl Zeiss」ブランドの広角単焦点レンズ,単焦点マクロ・レンズ,単焦点ポートレート・レンズ,望遠ズーム・レンズである
図1 2011年中に投入する予定の4本。「Carl Zeiss」ブランドの広角単焦点レンズ,単焦点マクロ・レンズ,単焦点ポートレート・レンズ,望遠ズーム・レンズである
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図2 「Gレンズ」ブランドの標準ズーム・レンズ,広角ズーム・レンズ,単焦点の中望遠レンズの3本は2012年中を計画
図2 「Gレンズ」ブランドの標準ズーム・レンズ,広角ズーム・レンズ,単焦点の中望遠レンズの3本は2012年中を計画
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図3 開発中のフラッシュも展示した
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図4 レンズ内にSAMやSSMといったモータを備えるレンズではAFが作動するようになる
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図5 ISO感度やオートHDR,絞り値などの変更するボタンを,ユーザーが割り振れるようになる
図5 ISO感度やオートHDR,絞り値などの変更するボタンを,ユーザーが割り振れるようになる
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図6 一眼レフ・カメラの操作に慣れているユーザーにとって,ISO感度などをすぐに変更できることは重要
図6 一眼レフ・カメラの操作に慣れているユーザーにとって,ISO感度などをすぐに変更できることは重要
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図7 静止画撮影中に設定した絞り値のまま動画を撮影できるようになる。これまでは,動画撮影中の絞りは自動設定されており調整できなかった
図7 静止画撮影中に設定した絞り値のまま動画を撮影できるようになる。これまでは,動画撮影中の絞りは自動設定されており調整できなかった
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 ソニーは,同社のミラーレス・カメラ「NEX」シリーズ向けの交換レンズを2012年までに7本投入する。ドイツのケルンで開催中の「photokina2010」で,同社 業務執行役員SVPパーソナルイメージング&サウンド事業本部長の今村昌志氏が明らかにしたもの。現状では,NEXシリーズが採用する「Eマウント」に対応するレンズは3本しかなく,ラインアップ不足を解消する方針を示した。

 ソニーがNEXユーザーに意見を聞いたところ,「圧倒的に多かったのが,レンズをもっと増やしてほしいという声だった」(同社 パーソナルイメージング&サウンド事業本部 イメージング第3事業部 事業部長の勝本徹氏)。

 そこで,「ユーザーが欲しいと思っている順に出す」(勝本氏)方針の元,2011年中に「Carl Zeiss」ブランドの広角単焦点レンズ,単焦点マクロ・レンズ,単焦点ポートレート・レンズ,望遠ズーム・レンズの4本を投入する。2012年中には「Gレンズ」ブランドの標準ズーム・レンズ,広角ズーム・レンズ,単焦点の中望遠レンズの3本の発売を目指す。photokina2010の会場では,開発中のフラッシュと共に,レンズのモック・アップが展示されている(図1~3)。

 さらに,今村氏は「Eマウントのサード・パーティへの仕様公開に向けた検討を始めた」ことを明言。既に,サード・パーティからはさまざまなマウント・アダプタが発売され,フィルム・カメラのレンズを装着してNEXを楽しむユーザーも増えている。ソニーもこうした動きを歓迎しており,仕様公開に踏み切ってEマウントの拡張を進める考えだ。マウントの仕様には,形状などの機械的な部分と信号をやり取りする電子的な部分があるが,どの範囲まで公開するかを含めて詳細は未定である。

 このほかNEXに関して,2010年10月中旬にファームウエアのアップデートを行う(図4~7)。ビデオ・カメラの「NEX-VG10」にも提供する予定で,こちらは同年11月中旬のリリースになるという。ユーザーの不満の上位に挙がった,以下のような意見に応えるとする。

・マウント・アダプタ「LA-EA1」を使って「Aマウント」用のレンズを装着するとAFが作動しなくなる
・ISO感度やオートHDR,絞り値などをボタン操作一つで変更できない
・動画撮影時の絞り値を任意に設定できない