ワイヤレス給電の業界団体であるWireless Power Consortium(WPC)が,出力120W以下の機器に向けた伝送仕様の策定を始めた。ノート・パソコンや電動工具などに向けた規格で,名称を「Volume 2:Mid Power」とする。2010年4月にスマートフォンやデジタル・カメラなど出力5W以下の機器に向けた伝送仕様「Volume 1:Low Power」の正式版を発行したことを受け,より高出力用途における活動に着手した( Tech-On! 関連記事)。

 WPCはこのほど,標準規格の策定に関与できる「Regular Member」の募集を開始した( WPCによる発表)。募集枠は最大で18社である。ワイヤレス給電技術を持つ企業や,今回の規格における主要な用途であるノート・パソコンの製造メーカーなど,幅広い分野の企業の参加を募っている。