新製品を手にするGEヘルスケア・ジャパン 代表取締役社長 兼 CEOの熊谷昭彦氏
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画像を表示させた様子
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折り畳むとiPhone(左)に近い大きさ
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 GEヘルスケア・ジャパンは,胸ポケットに入るほど小さい超音波診断装置「Vscan」を,2010年9月下旬に国内で発売する。寸法は135mm×73mm×28mmで,重さは390g(プローブと電池を含む)。簡単に持ち運べる特徴を生かし,「これまでと一線を画す」(同社)市場の開拓を狙う。価格は98万円

 外観は,二つ折りの携帯電話機に近い。ディスプレイ部には,米Apple Inc.のスマートフォン「iPhone」と同じ3.5型の液晶パネルを搭載する。操作部にはキーボードがなく,直感的に操作できるダイヤル・キーを備える。片手で操作できる簡易さと,民生機器に近いUIが特徴だ。

 持ち運び用の超音波診断装置としてはこれまで,ノート・パソコンに近い形状のものが存在した。しかし,こうした装置は約4kgほどの重さがあったほか,「操作性も,従来の医療機器の流れをくんだものだった」(GEヘルスケア・ジャパン)という。

 新製品は,在宅医療や救急・災害医療,へき地医療など,これまで超音波診断装置の利用が難しかった場面での活用を見込む。診療所での外来や院内での回診などにおいても,手軽に画像を示して患者に説明することができるようになるため,「患者の安心感向上や,医師と患者のコミュニケーションの向上につながる」(GEヘルスケア・ジャパン)とする。