Blu-ray Discの拡張仕様「BDXL」が正式に策定された。BDXLは2010年4月にBlu-ray Disc Association (BDA)が仕様策定中と発表したものである( 発表資料)。放送や医療,電子文書化サービスといった大量のデータをアーカイブ化する必要があるビジネス用途を主に想定している。民生機器で利用する可能性もあるという。

 BDXLには,3層100Gバイトの追記型と書き換え型ディスク,4層128Gバイトの追記型ディスクがある。換算すると,1層当たりの記録容量は33Gバイト前後になる。現行のBlu-ray Discの1層当たりの記録容量は25Gバイトだった。これまで33Gバイト前後への容量拡大に向けた開発が活発化していた(日経エレクトロニクス2009年12月14日号に関連記事)。

 BDAでは,BDXLのほか,「IH-BD」と呼ぶ拡張仕様も策定中である。IH-BDはROMと書き換え型の記録層を重ねたものである。記録容量はそれぞれ25Gバイトである。