無線トランシーバICの低消費電力化や低コスト化を目指す様々な技術が,「2010 Symposium on VLSI Circuits」(2010年6月16~18日,米国ハワイ州ホノルルで開催)のSession 13「RF Circuits and Systems」で多数登場した。特に低電力化は,近年“green technology”という言葉に代表されるようにあらゆる産業分野でエネルギーの生成・貯蔵・消費などに多大な関心が寄せられている。このなかで,半導体分野でも低電力化に関する研究が活発化している。今回の発表では,電源電圧250mVのRFアナログ回路ICやデータ伝送効率84pJ(ピコジュール)/ビットの周波数変調トランシーバICなど,定量的にインパクトの大きい発表が相次いだ。
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