米NetLogic Microsystems,Inc.は,同社のマルチコアLSI群がNTTドコモに採用されたと発表した(発表資料)。NTTドコモが2010年6月8日に東京都内で開始したLTE商用ネットワークの試験運用に用いられるという。

 NetLogic社のLSIは,LTEネットワークのうち,「eNodeB」と呼ばれるLTEの無線基地局やゲートウエイ装置に向けたプロセサ。1チップ上にCPUコア「MIPS64」を8コア搭載し,しかも各コアが4ウエイのマルチ・スレッド機能を備える。すなわち,計32スレッドで動作する。

 NTTドコモはこの試験運用で,当初は下り最大37.5Mビット/秒,上り最大12.5Mビット/秒の伝送速度を検証する。2010年12月のサービス開始までには,下り最大75Mビット/秒,上り最大25Mビット/秒の伝送速度の検証も実施するという。