Microsoft社とIntel社が共同で開発したデジタル・サイネージの試作機
Microsoft社とIntel社が共同で開発したデジタル・サイネージの試作機
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指で画面にタッチして,希望の店舗情報を表示できる
指で画面にタッチして,希望の店舗情報を表示できる
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 米Microsoft Corp.は,2010年4月26日から4月29日に米サンノゼ市で開催された組み込み開発向けのイベント「ESC Silicon Valley」で,次世代組み込み機向けOS「Windows Embedded 7」を正式に発表した(発表資料)。同社はこのイベントで,米Intel Corp.と共同で開発した,大型タッチスクリーンを採用するデジタル・サイネージの試作機を展示した。同試作機は,Windows Embedded 7をOSとして採用する。「この試作機は,店舗内における新しいユーザー体験の可能性を見せる」(Microsoft社の説明員)。

 同試作機は,大型の薄型ディスプレイを2つ採用する。左側はRF型タッチスクリーン機能を搭載し,ユーザーが画面を指で触りながら,希望する店舗情報を選択できる。右側のディスプレイでは,製品広告をHD動画で表示する。

説明員によれば,Windows Embedded Standard 7では,パソコン版OS「Windows 7」に搭載された標準機能から,組み込み機器メーカーが利用したい機能を選択できるという。デジタル・サイネージの試作機では,Windows 7のマルチタッチ機能を導入したという。なお,プロセサにはIntel社の「Core i7」を採用している。