高校生を対象とした教育プログラム「ハイテク・ユニバーシティ」が2010年3月25日と26日の2日間に広島で開催された。同プログラムは,半導体やFPD(flat panel display),太陽電池など向け製造装置の業界団体である米SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)が主催して,2001年に始まった。

 これまでに米国を中心に100回以上開催されており,累計で2700人以上が受講している。日本では2007年に第1回目が熊本県で開かれたのを皮切りにして,2008年に茨城県,2009年に滋賀県で催された。

 JEITA(社団法人 電子情報技術産業協会)半導体部会は協賛団体として,ハイテク・ユニバーシティを支援している。半導体業界は,ハイテク・ユニバーシティを通じて,高校生に科学・技術の面白さ,半導体産業の重要性を伝え,理系への進学や半導体産業への就業への関心を喚起し,ひいては次世代を担う有用な理系人材の育成・確保を推進することを狙う。

5高校から33名が参加

 日本におけるハイテク・ユニバーシティは4回目である。広島県教育委員会の後援をえて,2010年3月25日と26日に広島県で開催された。県下の豊田高等学校,呉商業高等学校,呉工業高等学校,広島工業高等学校,庄原格致高等学校の5校から33名が参加した。

 1日目(25日)はディスコの桑畑工場での開催となった(写真1)。ディスコは精密加工装置(半導体ウエハー切断装置,研削・研磨装置など)の製造・販売を行う企業である。まず,GCDF-Japanのキャリアカウンセラー資格を持った金津豊氏が登壇し,自己紹介とチーム作りについて語った(写真2)。

会場全体
写真1 会場全体
チーム編成
写真2 チーム編成