東京工業大学の青木尊之教授の研究室は,次世代気象モデルのシミュレーションを複数のGPU(graphics processing unit)による並列計算で高速化することに成功した。気象庁が次期気象予報に向けて開発中の気象モデル「ASUCA」を用いたシミュレーションで,時間ステップごとに行う演算すべてをGPUに実行させた。東京工業大学に設置したスーパーコンピュータ(スパコン)「TSUBAME」で120個のGPUを用いて並列計算したときに,単精度小数点演算で3.22TFLOPSの実行性能を達成した。日本全土をカバーする2km間隔で3164×3028×48の計算格子を用いた6時間分の気象シミュレーションを70分で実行できるという。
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