東芝が住宅用太陽電池システムに参入,米SunPower社のモジュールを採用
東芝は,米SunPower Corp.の単結晶Si型太陽電池モジュールなどで構成する住宅用太陽電池システムの販売を2010年4月1日に開始する。「オール電化やスマートグリッド事業の推進のため,住宅用太陽電池システムへの参入を決めた」(東芝)という。将来は,同社のLiイオン2次電池「SCiB」やスマートメーターなどと組み合わせた太陽電池システムを販売する計画である。
東芝が販売する住宅用太陽電池システムは,太陽電池モジュールを含めてパワー・コンディショナ(電力変換効率94%)やカラー表示機など,すべての機器を外部調達している。
このうち,SunPower社の太陽電池モジュール「SPR-210N-WHT-J」の特徴は,モジュールを構成するセルの変換効率が21.5%と高いことである。「製品化している太陽電池において世界最高水準」(東芝)。単結晶Siセルを使うとともに,電極を背面のみに設置するバック・コンタクト構造を採用して受光面積を増やすなどして実現している。モジュール変換効率は16.9%で,モジュールの最大出力は210Wになる。
バック・コンタクト構造の利点は,変換効率の向上だけではない。電極が表面にないため,太陽電池を設置した際に電極がギラつかないことも特徴である。建築関係者の中には「太陽電池の表面の電極がデザイン上の難点」との声もあり,この点を解決できる。
SunPower社の太陽電池モジュールが国内に導入されることで,日本の太陽電池メーカーの国内戦略にも少なからず影響を与えそうだ。これまで国内で変換効率の高い太陽電池と言えば,三洋電機の「HIT(Heterojunction with Intrinsic Thin layer)太陽電池」だった。三洋電機とSunPower社は,学会でも変換効率の最高値を競ってきた(関連記事)。バック・コンタクト構造についても,京セラが多結晶Si型太陽電池に導入した製品の発売を計画中である(関連記事)。












