図1  TI社の「DLP Pico」チップセット。写真は左から第1世代品,第2世代品,そして今回の第3世代品である
図1 TI社の「DLP Pico」チップセット。写真は左から第1世代品,第2世代品,そして今回の第3世代品である
[画像のクリックで拡大表示]
図2 TI社のブースでは,第2世代品を用いたデモを披露していた
図2 TI社のブースでは,第2世代品を用いたデモを披露していた
[画像のクリックで拡大表示]

 米Texas Instruments Inc.(TI)は,小型プロジェクター向けチップセット「DLP Pico」の新製品を,2010年2月15~18日にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2010」に出展した。携帯電話機やスマートフォン,デジタル・カメラなどの携帯機器に向ける。既に,サンプル出荷を開始しており,2010年第2四半期に発売する予定という。

 表示素子であるDMDの画素数は640x360である。同社の第2世代のDLP Picoチップセットは,画素数が854×480画素にだったため,画素数は少なくなった(Tech-On!の関連記事)。ただし,第2世代品と比較して,プロジェクター・モジュールは,厚さが4/5に,大きさが1/2以下になったという。消費電力に関しては,「第2世代品に比べて低くなった」(同社の説明委員)とするが,具体的な数値は明らかにしなかった。