図1 「MediaFLO」の次世代サービスのデモ画面
図1 「MediaFLO」の次世代サービスのデモ画面
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図2 「iPhone」用MediaFLOモジュール
図2 「iPhone」用MediaFLOモジュール
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 米Qualcomm,Inc.は,同社が米国で運営する携帯端末向けの地上デジタル放送サービス「MediaFLO」を用いた次世代サービスのデモを,2010年2月15~18日にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2010」で披露した。デモに使用した端末は,MediaFLO対応のチューナー・モジュールとマイクロプロセサ「Snapdragon」を搭載する。この端末上で,専用のアプリケーション・ソフトウエアを実行している。 

 地上デジタル放送の受信機能に加えて,映像や音楽,電子書籍などの配信サービス,ニュースや天気予報などを,放送波で受信できるのが特徴。「Twitter」などのSNSにも対応しており,ユーザー自身が投稿する際には第3世代(3G)携帯電話網を使用する。「実際の表示画面や機能については,対応機の画面サイズやユーザーの要望に応じて変更する計画」(同社の説明員)という。

 Qualcomm社はこのほか,米Apple Inc.の「iPhone」向けのMediaFLO対応チューナーを出展した。iPhone用保護カバーと同様の形状であり,チューナー・モジュールやLiイオン2次電池などを格納したもの。既に,MediaFLOサービスが開始されている米国で「2010年第1四半期には発売する予定」(同社の説明員)という。