NECエレのプロセサ・コア「V850」のOVPモデル,リリース開始
英Open Virtual Platforms(OVP)イニシャテイブは,NECのプロセサ・コア「V850」のOVP向けモデルのリリースを開始したと発表した(ニュース・リリース1)。ベースの命令セットに加えて,自動車業界でよく使われるというE1およびE2拡張が含まれるモデルである。
OVPは,SoCの組み込みソフトウェアを検証するためのバーチャル・プラットフォームで,英Imperas Ltd.らが開発し,WWWサイト経由で配布している(Tech-On!関連記事1)。OVPは三つの要素からなる。(1)「SystemCシミュレータ(OVPSim)」,(2)同シミュレータで稼働する「プロセサ・コアのモデル」,(3)そして同シミュレータで稼働する「モデルをユーザーが開発するためのAPI」である。
当初はすべて無償で使えたが,2009年5月からOVPSimを商用で使う場合には,ランセンス料を支払うようにルールが変わった。今回は(2)のモデルの一つなので,無償と思われる。
ニュース・リリースには,今回のV850のOVPモデルのユーザーとして,Urban Forssell氏(CEO of NIRA Dynamics AB, a subsidiary of Audi Electronics Venture GmbH)のコメントが紹介されている。「Imperas/OVPのNEC V850のモデルは,以前にわれわれが使っていたものに比べて50倍高速である。これでソフトウェアのテスト・カバレッジ が上がり,品質向上が期待できる」(同氏)。
OVPはさらに,米MIPS Technologies, Inc.のプロセサ・コア2品種のOVPモデルをリリースしたことを発表した(ニュース・リリース)。一つはマルチコア構成が可能な「MIPS 32 1004K」(Tech-On!関連記事2),もう一つは「MIPS32 74K」(同3)である。OVPによれば,現在,プロセサ・コアのOVPモデルは約40種になったという。












