図1 Pelikon社が開発したキーボード。QWERTYキーを表示したところ。会場では,microUSB経由でパソコンと接続して文字入力のデモを披露している。画面の端に配置されたボタンを押すことで操作画面が切り替わる
図1 Pelikon社が開発したキーボード。QWERTYキーを表示したところ。会場では,microUSB経由でパソコンと接続して文字入力のデモを披露している。画面の端に配置されたボタンを押すことで操作画面が切り替わる
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 英国のディスプレイ・メーカーであるPelikon社は,用途に応じて表示を変更できるキーボードを開発し,スペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2010」で披露している。

 Pelikon社が開発した,独自のフレキシブル・ディスプレイを用いてキーボードに表示する文字を変更する。高分子分散型液晶(PDLC:polymer dispersed liquid chrystal)と無機ELを組み合わせたものであり,厚さが1mm以下と薄いのが特徴。印刷技術を用いて,樹脂基板上に駆動素子を形成しているため,折り曲げることも可能という。

 展示会場では,QWERTYキーやテンキー,ゲーム・コントローラ,音楽プレーヤーの操作画面などのデモを披露している。ただし,「あくまでコンセプト品であり,実際に製品化するわけではない。端末メーカーにディスプレイを提供する予定」(同社の説明員)という。既に,「KDDI(au)向けの携帯電話機「biblio」(東芝製)でこのディスプレイが使用されている」(同)という。

図2 キーボードを分解したところ。上から4番目(黒)が同社が開発したフレキシブル・ディスプレイ
図2 キーボードを分解したところ。上から4番目(黒)が同社が開発したフレキシブル・ディスプレイ
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図3 テンキーを表示したところ。加速度センサを搭載しており,画面をたてにすると切り替わる
図3 テンキーを表示したところ。加速度センサを搭載しており,画面をたてにすると切り替わる
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図4 ゲーム・コントローラの表示。パネル表面にはタッチ・センサを搭載しており,これによる入力に対応
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図5 音楽プレーヤーの操作画面
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