Vodafone社が発表した「Vodafone 150」(右)と「Vodafone 250」
Vodafone社が発表した「Vodafone 150」(右)と「Vodafone 250」
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Vodafone 150に使われていると見られるInfineon社のチップセット「XMM 101x」。量産が進めば10米ドルでの端末販売も可能とする
Vodafone 150に使われていると見られるInfineon社のチップセット「XMM 101x」。量産が進めば10米ドルでの端末販売も可能とする
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Vodafone 250に使われていると見られるInfineon社のチップセット「XMM 11x」。量産が進めば15米ドルでの端末販売も可能とする
Vodafone 250に使われていると見られるInfineon社のチップセット「XMM 11x」。量産が進めば15米ドルでの端末販売も可能とする
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 英Vodafone Group Plcは2010年2月15日,インドやアフリカ諸国での販売を予定する超低価格の端末「Vodafone 150」と「Vodafone 250」を発表し,15日から開催中の携帯電話関連の世界最大の展示会「2010 Mobile World Congress」(MWC2010)の同社ブースで展示している。

 Vodafone 150は15米ドル,同250は20米ドルで販売する予定。いずれも900MHz帯と1800MHz帯のGSM通信に対応し,音声通話とSMS(Short Messaging Service)の利用が可能。500mAhの2次電池を搭載し,5時間の通話と400時間の待ち受けが可能だ。Vodafone 150は96×64画素の1型モノクロ液晶パネル,同250は128×128画素の1.45型カラー液晶パネルを搭載する。このほか,同250はFMラジオの受信機能なども持つ。

 Vodafone社の発表によると,Vodafone 150,同250の製造は中国TCL集団が受け持つとされる。チップセットはドイツInfineon Technologies AGが開発した「XMM 101x」と「XMM 110x」を採用しているようだ。MWC2010のInfineon社の説明員によると,XMM 101xを使う携帯電話機は,量産が進めば10米ドル,同110xでは15米ドルでの販売も可能という。

 Vodafone社はVodafone 150と同250をインドとトルコ,アフリカ8カ国(コンゴ,ガーナ,ケニヤ,モザンビーク,南アフリカ,タンザニア,レソト王国,カタール)で販売する予定。