半導体回路技術の国際会議「ISSCC 2010」のSession 16「High-performance Data Converters」は,そのセッション名の通り,高性能データ変換器のオンパレードだった。大別すると3つのグループに分けられる。(1)分解能が16ビットでありながら変換速度が100Mサンプル/秒を超えるA-D変換器の発表が2件[論文番号16.1][16.2],(2)パイプライン型A-D変換器の低電力化を狙った発表が3件[16.3][16.5][16.6],(3)微細化プロセス対応を強く意識したオーバーサンプリング型変換器が2件[16.4][16.7],という内訳である。
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