「ISSCC 2010」のSession 11「Ranging and Gb/s Communication」では,台湾National Taiwan Universityが100m以上の長距離までカバー可能な77GHz車載レーダ用トランシーバを,米IBM社が16素子のフェーズド・アレイによる60GHz帯WHDMI対応BiCMOSトランスミッタを発表するなど,昨年から始まったミリ波帯集積化の流れは止まらない状況だ。測位用途に考えられているインパルスUWBも3件続けての発表だった。特にシンガポールInstitute of Microelectronics(IME)は,0.18µmCMOSプロセスを用いてデジタル・ベースバンド回路まで集積化したインパルスUWB-Radioを発表するなど,インパルスUWB完成度も着実に向上していることが伺えた。低電力用では,感度を高めたWake-upレシーバが2件続けての発表となるなど,こちらも完成度が高まっている。
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