中国のLenovo Group(聯想集団)は現地時間2010年2月4日、2010会計年度第3四半期(2009年10~12月)の決算を発表した。連結売上高は48億ドルで前年同期と比べ33%増加した。純利益は8000万ドル(希薄化後の1株当たり利益は0.79ドル)。前年同期は純損失9700万ドル(希薄化後の1株当たり損失は1.09ドル)を計上していた。

 当期のパソコン出荷台数は前年同期と比べ42%増加し、業界全体の成長率である17%を大きく上回った。パソコン市場全体における同社のシェアは、3四半期連続で記録を更新し、過去最大の9%となった。

 地域別で見ると、中国は売上高が前年同期比45%増の23億ドル(総売上高の47%)で、パソコン出荷台数が同54%急増した。アフリカ、アジア太平洋、中欧・東欧、インドなどの新興市場は、売上高が同53%増の8億5700万ドル(総売上高の18%)、パソコン出荷台数が同52%拡大した。オーストラリア、イスラエル、日本、北米、西欧などの成熟市場は、売上高が同13%増の17億ドル(総売上高の35%)、パソコン出荷台数が同16%増加した。

 製品分野別では、ノート・パソコンは売上高が30億ドル(総売上高の62%)で、出荷台数が前年同期と比べ68%増加した。デスクトップ・パソコンは売上高が17億ドル(総売上高の36%)、出荷台数が同18%増だった。

 同社CEOのYang Yuanqing氏は、「今後、パソコン事業の拡大を図りつつ、モバイル・インターネット市場にも攻勢をかけ、当社の成長を推進し、技術革新の取り組みに投資したい」とモバイル事業への意欲を見せた。

[発表資料(PDF文書)]