高機能タイプのルームエアコン「nocria S」(上)と「同 Z」
高機能タイプのルームエアコン「nocria S」(上)と「同 Z」
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新搭載の「電気代アドバイス機能」。今日の積算電気料金を表示している
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 富士通ゼネラルは,省エネ機能を強化した家庭用ルームエアコンの新モデルを発売する。高機能タイプの「nocria S」,「同 Z」シリーズの省エネ性能を高めたほか,標準タイプで省エネ性に優れた「V」シリーズを追加した。大型のnocria Zシリーズから,2台目の需要を狙ったVシリーズまで幅広い製品で省エネ性を訴求する。

 nocriaは,Sシリーズ,Zシリーズ共に新機能として「電気代アドバイス機能」を搭載した。温度設定を変更する前後での1時間当たりの電気料金の差額や,当日および前日の積算電気料金を表示する「節約心を刺激する楽しい機能」(同社)。ユーザーの使いすぎの防止や節約を促す。Sシリーズは室外機を大きくして熱交換効率を高めるなどの改善も図ったという。省エネ指標となるAPF(通年エネルギ消費効率)は,Sシリーズが10畳用の28型で6.5(2010年省エネ基準値は5.8),Zシリーズが14畳用の40型で6.2(同6.0)となっている。また,両シリーズには,プラズマイオン発生器から室内へプラズマイオンを放出する機能と,吸気に紫外線を照射する機能の二つの除菌機能も搭載した。同社は,浮遊ウイルスや菌の活動を抑制できるとしている。

 Vシリーズは,標準タイプながらnocriaで採用している「高密度マルチパス熱交換機」を搭載した。これにより,nocria Sシリーズと同様に,10畳用の28型でAPF6.5を実現している。このほか,プラズマイオン発生器による除菌機能も搭載する。

 nocriaは,高密度マルチパス熱交換機や「高電圧ベクトルPAMインバータ」によって運転効率を高めるとともに,人感センサと温湿度センサによって人の存在や活動量を検知して運転を制御する「インテリジェント・エコ機能」など,省エネ性能の高さを訴求している。高機能タイプのnocriaに加えて,Vシリーズの追加によって標準タイプでも省エネ性能を訴求できるとして,「すべての部屋で省エネ型のエアコンの導入を狙う」(同社)。価格はオープンだが,実売想定価格は10畳用の場合,nocria Sシリーズが17万円,Zシリーズが23万円,Vシリーズが13万円程度となる見込み。