富士キメラ総研のデータを基に作成(2009年は見込み。2010年以降は予測)。
富士キメラ総研のデータを基に作成(2009年は見込み。2010年以降は予測)。
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 富士キメラ総研は,将来有望な電子部品・材料110品目の2014年までの市場規模の推移を調査して「2010 有望電子部品材料調査総覧」にまとめた。このうち,2009年の市場規模が1000億円以上で,その規模が2014年に2倍以上になる品目として,多結晶Si型太陽電池,薄膜Si型太陽電池,太陽電池用パワー・コンディショナの3品目を挙げた。

 多結晶Si型太陽電池の市場規模は,2008年に7888億円へと急成長したものの,2009年は5130億円まで一気に縮小した。富士キメラ総研は,2010年からは徐々に増加に転じて,2012年に8582億円となり,2008年の規模を超えるとみる。その後も順調に増加を続けて,2014年には1兆1210億円に達するとした。

 薄膜Si型太陽電池の2009年の市場規模は1458億円で,2008年の1432億円から横ばいで推移した。富士キメラ総研は,その後は増加を続けるものの,2013年以降にやや伸び悩むとした。2014年は4416億円になる。

 太陽電池用パワー・コンディショナは,2007年以降,順調に増加を続ける。2009年に2848億円だったものが,2014年は7440億円となる。

 このほかに富士キメラ総研は,CIS系太陽電池の市場規模も調査している。2009年に486億円だった市場規模は,2014年に2648億円になる。