日本板硝子は,結晶Si型太陽電池モジュールのカバーガラスを製造する中国Taicang Pilkington China Glass Special Glass Ltd.(TPCGSG社)の株式を100%取得する。日本板硝子は太陽電池関連事業の強化を打ち出しており,今回の株式取得はその一環である。

 TPCGSG社の製造する「低鉄型板ガラス」は,Feの含有量を減らして光の透過率を高めるとともに,表面に微細な凹凸を形成して表面での光の反射を減らしている。これまで日本板硝子は,TPCGSG社の株式の50%を所有していた。残りの50%を,中国China Glass Holdings社(CGH社)から取得する。

 日本板硝子は,CGH社からTPCGSG社の株式を取得する代わりに,JV Investments Ltd.(JVI社)の発行済み株式の14.68%をCGH社に譲渡する。JVI社は,建築用板ガラスの製造ラインを中国に多数所有している。なお,この株式交換の完了には,CGH社の他の株主の合意が必要になる。