Taylor Swiftさん(左)とStringer氏
Taylor Swiftさん(左)とStringer氏
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ライブを3D映像で映した。上部に見えるのが3D対応の業務用ビデオ・カメラ
ライブを3D映像で映した。上部に見えるのが3D対応の業務用ビデオ・カメラ
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 「2010 International CES」の開幕に先駆けて,米国時間の2010年1月6日にソニーが開催した記者会見は,華やかに始まった。

 「ライブ・パフォーマンスを3Dでお届けします」

 ソニー会長兼社長兼CEOのHowerd Stringer氏が会見場となった同社のブースで宣言すると,米国で若者に人気のミュージシャン,Taylor Swiftさんが舞台に登場。Swiftさんのライブ演奏を3次元(3D)映像を撮影できる業務用ビデオ・カメラで撮影し,リアルタイムに会見場のスクリーンに映してみせた。3D映像用の眼鏡が配られた会見の参加者は,しばしライブと3D映像の演奏を同時に楽しんだ。

 ソニーは,3Dに対応した液晶テレビ「BRAVIA」やBlu-ray Disc(BD)プレーヤーを2010年夏から米国を皮切りに世界で順次発売することを明らかにした。同年中にはパソコン「VAIO」や,デジタル・カメラでも3D対応品を売り出す計画だ。ブース内では3D映像に対応した有機ELテレビの試作機も披露した。

 会見では,3D映像への対応が映画会社の米Sony Pictures Entertainment社(SPE)などグループ全体を挙げた取り組みであることを強調。SPEが3D映像対応のBDソフトを順次投入するほか,2010年2月には,3D映像の制作者を育成する目的で「Sony 3D Technology Center」を,米国カリフォルニア州の同社敷地内に開設する。

 米Discovery Communications社や米IMAX社と共同で,3D映像を米国で放映する専用のテレビ・ネットワークを立ち上げる合弁会社を設立。2011年の放送開始を目指す。