商船三井,環境負荷低減型フェリー構想を発表---航行中はLNG,停泊時は陸上電力プラグイン
商船三井は,技術的に実用可能な環境負荷低減型次世代フェリー「ISHIN-?」の構想を発表した。2009年9月発表の次世代自動車船に続くもの。次世代の貨物・旅客輸送を担うフェリーで,環境負荷をさらに低減させるとともに,快適性も高めた。
同フェリーは,航行中の燃料をLNG化することで,従来のC重油に比較して1航海あたりの排出量をCO2で50%,NOxで90%,SOxで98〜100%削減する。加えて港内航行・停泊中は,フェリー岸壁から供給される電力を最大限に利用し,ゼロエミッション(排ガスゼロ)を実現する。乗船客への快適性も重視し,居住空間を振動の最小化し静粛性を向上させる。
技術的対策として,推進効率向上のため,ディーゼル機関と電動推進機関を組み合わせて,プロペラを前後に配置する。負荷を分担させると共に,互いに逆方向に回転させることで,前方プロペラの回転エネルギを後方プロペラに吸収させ,推進力を大幅に向上する。船内から微細な気泡や空気層を放出して船底を覆い,摩擦抵抗を低減する船底空気層潤滑を行い,さらにその空気を回収,再循環させて使用する省エネ化を行う。エンジンへの燃料供給を電子制御することで排気ガス軽減すると共に,排気ガス中の熱エネルギを回収/再利用する。そのほか,低摩擦化船底塗料の採用,船体設計の見直しにより燃費改善効果を追求する。
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