遮熱,透湿性を備えた防水シート「アウトールAC」
遮熱,透湿性を備えた防水シート「アウトールAC」
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 三菱樹脂は,一般住宅の外壁材と断熱材の間に使用する遮熱性能を備えた透湿防水シート「アウトールAC」を2009年11月20日から発売する。アウトールACは,防水シート両面に独自のアルミニウム・コーティングを施すことによって,外壁材からの輻射熱を反射させ,内側に進入する量を減少させる機能を備えている。

 同社は,アウトールACをエコ商品と位置付け,新築住宅やリフォーム需要,ビルダーや住宅メーカー,工務店,建築設計事務所などに営業活動を展開する。2011年に5億円の売り上げを目指す。

 同シートの表面(外壁側)にはアルミ粒子をドット状に,裏面(内壁側)は不織布に全面コーティングしている。このアルミ粒子は赤外線反射率に優れるので,防水性と透湿性を両立しながら遮熱性能を向上させることができた。遮熱性能試験では,従来の透湿防水シートに比べて内壁温度を約3℃低く保てることを確認している。アルミ・コーティング層は熱や湿気で酸化しにくいので遮熱性を長期間保持できる。また,可視光線の反射は抑えているため,施工中のまぶしさが軽減されている。基材に不織布を採用したことで,素材に厚みを持たせたので取り扱い性も良い。