IBM,猫の脳を超える規模の大脳皮質シミュレーションを実証,低電力で小型なコグニティブ・コンピュータに向ける
米IBM Corp.は,感覚や知覚,行動,相互作用,認知などの脳の能力を模倣し,シミュレートできるコンピューティング・システムを創り出すという目標に向けて重要な進展があったと,2009年11月14日から米国オレゴンで開催されている高性能コンピューティング関連の国際会議「SC09」で発表した。具体的には,IBM Research Almadenの科学者が,Lawrence Berkeley National Labの研究者と協調しながら,猫の脳を超える規模のリアルタイムに近い大脳皮質シミュレーションを初めて実証したなどの成果があったとする。
IBM社とその大学パートナーは最近になって,米国防総省高等研究計画局DARPAから,DARPAの神経形態学的電子工学システム(SyNAPSE)の第1段階(フェーズ1)向けの追加助成金として,1610万米ドルを受けた。このフェーズ1では,部品技術,脳に似たアーキテクチャの探索,プロトタイプ・チップを構築するためのシミュレーション技術などを研究対象とする。長期的には,低消費電力でコンパクトなコグニティブ・コンピュータを実現し,哺乳類と同レベルの知能規模に近付くことを研究目標とするという。


















