米Microsoft Corp.は2009年11月17日,米国Los Angelesで開催中の開発者会議「Professional Developers Conference(PDC)」で,センサ搭載機器など小型の機器向けのプログラム実行環境である「.NET Micro Framework 4.1」の計画を明らかにした。.NET Micro Frameworkは前日に4.0版を正式に公開し,オープンソース化したことを発表したばかり(Tech-On!関連記事)。

 .NET Micro FrameworkはARM 7/9クラスのマイクロプロセサを搭載した機器向けのOSおよびプログラム実行環境である。4.0版では他社製品のTCP/IPスタックを購入していたため,この部分だけはオープンソースにしていなかった。4.1版ではTCP/IPもオープンソース化する計画である。

 このほか4.1版では,データのバイト・オーダーを逆にしたデータ形式への対応や,暗号化機能の強化,802.11ドライバの実装,遠隔地からのファームウエア更新機能の搭載などを計画している。現在のところ,2010年3月の公開に向けて作業を進めているという。