図1◎「東京デザイナーズウィーク2009」に出展した日本サブウェイのブース。
図1◎「東京デザイナーズウィーク2009」に出展した日本サブウェイのブース。
[画像のクリックで拡大表示]
図2◎レタスを水耕栽培している様子。赤色の光を当てているところ。
図2◎レタスを水耕栽培している様子。赤色の光を当てているところ。
[画像のクリックで拡大表示]
図3◎同じく,青色の光を当てているところ。
図3◎同じく,青色の光を当てているところ。
[画像のクリックで拡大表示]
図4◎同じく,黄色の光を当てているところ。
図4◎同じく,黄色の光を当てているところ。
[画像のクリックで拡大表示]

 日本サブウェイ(本社東京)は,2009年10月30~11月3日に開催された「東京デザイナーズウィーク2009」に,植物工場を出展。併設した店舗では,同植物工場で生産したレタスを使ったサンドイッチを提供した(図1)。

 同社は,経済産業省の2009年度「先進的植物工場推進事業費補助金」を受け,植物工場と専用野菜の開発に取り組んでいる。その一環として今回,同イベントに出展し,「店産店消」(店舗で育てて店舗で消費する)をアピールした。

 同植物工場は,ウレタンフォームなどの培地を溶液中に浸漬した水耕栽培で野菜を育てるもの。温度や水質,二酸化炭素濃度をモニタリングし,24時間自動で調整が可能だ。

 植物工場事業で日本サブウェイに協力するリバネス(本社東京)によると,イベントに出展するに当たっては,「見せる」ことを重視した。一般にLED(発光ダイオード)を光源に使った植物工場では,紫色の光を植物に当てる。しかし,食品を扱う店舗としてみた場合,紫色の光は印象が好ましくない。そこで,赤色や青色などの光を周期的に当てることとした(図2~4)。また,植物の根を覆った方が生育が早いが,生育過程を見せる狙いから,同イベントでは根も見えるようにした。

 同イベントの終了後には,科学技術館(東京都千代田区)で同植物工場を展示する予定。さらに2010年1月からは,既存の店舗(場所は未定)にも展示する。日本サブウェイは今後,通常の店舗に加え,植物工場を併設した店舗も出店する計画だ。