ボール型コンピュータ操作機器「Blobo」。磁気センサを搭載している
ボール型コンピュータ操作機器「Blobo」。磁気センサを搭載している
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バスケットボール・ゲームのデモ。ユーザーはBloboを放り投げて,ゴールを狙う
バスケットボール・ゲームのデモ。ユーザーはBloboを放り投げて,ゴールを狙う
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携帯電話機のビリヤード・ゲームを,握ったBloboで操作して遊んでいる様子
携帯電話機のビリヤード・ゲームを,握ったBloboで操作して遊んでいる様子
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 フィンランドのベンチャー企業Ball-It Oyは,ボール型コンピュータ操作機器「Blobo」を,2009年11月初頭に出荷する予定を明らかにした(Tech-On!関連記事)。

 Bloboは手のひらで握れるサイズのボール形状をしており,握ったまま振ったり,投げたりする動きで,ゲームなどを操作するために使う。愛知製鋼の地磁気センサ「MIセンサ」を搭載し,「医療機器と同等の精度」(Ball-It社)で,動作を認識できるとする。機器との接続は内蔵するBluetoothを利用する。WindowsとMac OS対応のパソコン,Symbian搭載の携帯電話機,iPhoneなどに対応予定である。

 Ball-It社はBlobo に,6種類のエクササイズ用途のゲーム・ソフトウエアを添付して出荷する予定だ。「6つのゲームを全部こなせば,チョコ・バー1本分のカロリー消費ができる」という。ユーザーのIDやゲームの履歴情報をBlobo本体に記憶できるので,Bloboのユーザーは,友達のパソコンなどにBloboを認識させてゲームを楽しむといった使い方も可能だとする。またBall-It社は,第3者が開発したBlobo向けのゲームをオンラインで販売する予定だ。

 まずはWindows版とSymbian搭載携帯電話機版をフィンランドで出荷する。価格はどちらも54.90ユーロ。2009年12月中には,Macintosh版を追加する予定で,iPhone版も準備中である。同社によると,フィンランドでの出荷は数千台に絞っており,おもに市場からフェードバックを得る目的とする。将来的にはBloboを欧米市場で普及させる計画だ。